≪修理事例≫エアコンの故障
みなさんこんにちは。
この時期にエアコンの故障?と思われるかもしれませんが、冬場でもエアコンのトラブルは発生しています。
まずはカーエアコン(エア・コンディショナー)について少々ご説明しておきます。
エアコンとは、暖房と冷房をコントロールできる今では当然の標準装備ですが、昔は暖房(ヒーター)しか付いていませんでした。
つまり冷たい風は出なかったのです。
そこで、夏場も快適に過ごすためにオプションで冷房(クーラー)が登場しました。
暖房はエンジンの熱を利用するため、そんなに部品の追加は必要ありませんでしたが、冷房は完全に部品の追加となるため高額なオプションだったのです。
エアコンになった今の車はACスイッチ(コンプレッサースイッチ)をONにしていれば設定温度に合わせた風が出ます。
しかし、暖房だけならACスイッチOFFでも効きます。
そこでONにしているとエンジン負荷も増え燃費が落ちるため、冬場はOFFにしている人も多いようです。
つまり、ざっくりですが、冷たい風を出すために必要な部品と温かい風を出すための部品は別物で、暖かい空気を出したいだけなら冷房の機械は使わなくても大丈夫ということなので冷房のための部品のトラブルに気づかないと言ったところでしょうか。
さて、エアコンを構成する部品もいろいろあります。大きな部品ではコンプレッサーやコンデンサー、エバポレーターなど。
それらの部品が一つでも壊れるとエアコンが機能しなくなるので総じてエアコンの故障と言われます。
なので、エアコンの○○の故障と言うのが正しいかと思います。
今回は室内にあるエバポレーターという部品からのガス漏れが故障の原因でした。
こちらが外したエバポレーターです。(と簡単に紹介してますが、これを外すのがものすごく大変なんです。。。)
簡単にいうとこの部品の中にエアコンガスを通すことで部品自体をキンキンに冷やします。
常温の空気がキンキンに冷えたエバポレーターを通過(写真正面から来た風が裏側に抜ける)することで冷たい風に変わります。
その風が吹き出し口から出てきます。(もちろん設定温度が高い時は冷たい風は吹き出し口から出しません。構造的な話はまた次回にでも)
このエバポレーターからガス漏れが発生していると
分かりにくいかもしれませんが、漏れたガスで濡れていました。
エアコンの修理は下手をすると車の買い替えを考えるほどの金額になることもあります。
冬場にエアコンのトラブルに気づいていれば、暑い季節を迎えるまでの検討時間くらいは稼げるかもしれませんね。
故障のショックに負けず、何事もプラス思考でいきましょう!
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