≪修理事例≫クラッチペダルが戻らない
みなさんこんにちは。
今回は走行中にクラッチペダルが使えなくなって緊急停車したシルビア(S14)のお話です。
マニュアル車に乗ったことがない人は、まったくわからないかもしれませんので少し説明から。
マニュアル車を走らせるためには、一般的にエンジンを掛ける(シフトはニュートラル位置)→クラッチを踏みこむ→シフトを1速に入れる→クラッチの踏み込みをゆっくり戻しながらアクセルペダルをゆっくり踏み込む→車が進みだす。
と、こんな手順で車が発進しますが、足の力を抜けば勝手に戻るようになっているクラッチペダルが戻ってこなくなったため走行できなくなったということです。
さらに言うと、本来はクラッチペダルを踏み込むことでクラッチが切れる(シフトが入れられる)という状態になるのですが、部品が破損しているためクラッチペダルを踏みこんでもクラッチが切れない(シフトが入れられない)状態になっていました。こうなると前にも後ろにも進みません。
一般的にはもう車を動かせないと諦めるところ状態ですが、やり方?乗り方?を知っている私たちは環境しだいでは動かしたりします。
やり方はさておき、今回の原因は、クラッチマスターを操作するためのロッドの破損でした。金属製ですが、年数も経っていたこともあり割れてしまったようです。
壊れた部品は撮り忘れてしまいましたが、部品右側の金属が折れてロッドを動かせなくなっていました。
普段は見ない部品でもあるため、ある日突然に起こる現象です。そしてもちろん当事者はかなり驚きます。
これ以外にも異常事態に出くわした時には無理せず安全な場所に停車することをお勧めします。
緊急事態には積載車での対応も致します。困った時はまずはお電話下さい。
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